老犬が吠えるようになった
理由と対策

公開日:2026-10-25/更新日:2026-10-25

書いた人:いぬねこ健康ラボ管理人(運営者情報)

先に結論
ここに書いたことは、獣医大学や動物病院、獣医学の論文にある一般的な情報です。うちの子に何が起きているかは、かかりつけの獣医師に相談してください。※イラストは架空の人物です。このサイトは獣医師の監修を受けていません。

こんなことで困っていませんか

吠えるようになった理由を考える

ASPCAは、年をとった犬が吠えたり鳴いたりすることが増える理由として、次のようなものをあげています(ASPCA(米国動物虐待防止協会)「高齢犬の行動の問題」)。

動物病院の資料でも、目や耳が衰えると驚きやすくなること、認知症では夜に歩き回ったり鳴いたりすること、不安が強くなって吠えることが増えることが書かれています(VCA動物病院「高齢のペットの行動の問題」)。

どんなときに吠えるかで、理由をしぼる

吠えるとき考えられることまずやること
近づいたとき、さわったとき耳や目が衰えて驚いた/痛い見える位置から近づく。さわると怒るなら痛みを相談
夜中、決まった時間トイレ・のどがかわいた・痛い・認知症夜鳴きの対策へ
家族が見えないとき・留守番中家族と離れる不安獣医さんに相談
物音・来客・雷こわがりになった(目や耳の衰え・認知症で起こることも)音のするものから離す、音楽で物音を目立たなくする
理由がなく、壁や宙を見つめて認知症認知症チェックで記録して相談

表は目安です(ASPCA(米国動物虐待防止協会)「高齢犬の行動の問題」)。家では見分けられないので、獣医さんに相談してください。

耳が遠くなったかを、家で確かめる

獣医師が書いたアメリカンケネルクラブの記事では、犬の頭のうしろで指を鳴らしたり手をたたいたりして、びくっとしたり、こちらを見たりしなければ、耳が聞こえていない見こみが高いとされています。高い声から聞こえにくくなることもあり、低い声の男性の声は聞こえても、高い声は聞こえないことがあります(アメリカンケネルクラブ「年齢による耳と目の衰え」(獣医師執筆))。初めのうちは気づきにくいので、「呼んでも来ない」「寝ているときに近づくと驚く」が増えたら、耳の衰えを疑ってみましょう。

家でできること

1. 驚かせない近づき方をする

耳が遠い子は、床の振動で人が近づくのに気づくことがあります(アメリカンケネルクラブ「年齢による耳と目の衰え」(獣医師執筆))。コーネル大学の資料でも、寝ている犬に近づくときは、足で床をトンと鳴らしたり、声をかけたりして、振動で気づかせるようにすすめています(コーネル大学 犬の健康センター「高齢犬の認知症」)。正面や見える位置から、ゆっくり近づきましょう。

2. しからず、静かなときにほめる

ASPCAは、病気や認知症の治療をしたうえで、飼い主のどんな反応が吠えることを強めているかを見つけて変えること、合図で静かになることを教えて、静かにしているときにほめることをすすめています。いらだったり、しかったりすると不安が強くなって、吠えるのが悪くなることがあるとされています(ASPCA(米国動物虐待防止協会)「高齢犬の行動の問題」)。

3. こわい音を減らす

物音や雷をこわがる子は、音の出るものから離し、音楽などで物音を目立たなくする方法がすすめられています(ASPCA(米国動物虐待防止協会)「高齢犬の行動の問題」)。不安がとても強いときは、薬を使うこともあるので、獣医さんに相談しましょう。

4. 無駄吠え防止の首輪は慎重に

ASPCAは、どうしても必要なときは、電気ショックを使わない(シトロネラのにおいなどの)首輪を使う方法をあげています(ASPCA(米国動物虐待防止協会)「高齢犬の行動の問題」)。ただ、吠える理由が痛みや不安なら、首輪で吠えるのを止めても、つらさはなくなりません。使う前に、理由を獣医さんといっしょに考えてください。

よくある質問

老犬が急に吠えるようになったのはなぜ?

耳が遠くなった、どこかが痛い、トイレやおなかがすいたことを知らせている、不安が強くなった、認知症、などが考えられます。病気が原因のこともあるので、まず動物病院で相談してください。

老犬の吠えるのをやめさせるには?

先に、吠える理由(トイレ・水・痛み)があれば満たしてあげます。そのうえで、静かになった瞬間にほめることをくり返します。しかったり、いらだったりすると、不安が強くなって悪くなることがあります。

耳が聞こえない犬にはどう教える?

言葉のかわりに、手の合図を使います。近づくときは、床をトンと鳴らすなど振動で気づかせ、見える位置から近づくと驚きにくくなります。

この記事の出典

海外の資料は、内容を日本語でまとめ直しています(2026-10-25確認)。