老犬が歯みがきを嫌がるとき
痛みのサインと慣らし方

公開日:2026-10-25/更新日:2026-10-25

書いた人:いぬねこ健康ラボ管理人(運営者情報)

先に結論
ここに書いたことは、獣医大学や動物病院、獣医学の論文にある一般的な情報です。うちの子に何が起きているかは、かかりつけの獣医師に相談してください。※イラストは架空の人物です。このサイトは獣医師の監修を受けていません。

こんなことで困っていませんか

急に嫌がるようになったら、まず痛みを疑う

動物病院の資料では、犬は3歳までに80〜89%に歯の病気のサインがあるとされています。歯の痛みのサインには、次のようなものがあります(VCA動物病院「犬の歯の痛み」)。

痛みのサインがまったく見えない犬もいて、獣医さんが歯の根元を器具で押して、はじめて痛みがわかることもあります(VCA動物病院「犬の歯の痛み」)。痛い歯や歯ぐきを歯ブラシでこすられたら、嫌がるのは当然です。急に嫌がるようになったときは、歯みがきの練習の前に、動物病院で口の中を診てもらいましょう。

動物病院の資料では、多くの犬に年1回ほど、全身麻酔をかけて口の中の検査と治療をすることがすすめられています。痛み止めでおさまるのは一時的で、原因の病気を治療しないと痛みはもどるとされています(VCA動物病院「犬の歯の痛み」)。年をとった犬の麻酔が心配なときは、検査や体の状態をふまえて、かかりつけの獣医師とよく相談してください。

歯みがきに慣れてもらう手順

動物病院の資料では、歯みがきは毎日がおすすめです。歯垢(歯の汚れ)はおよそ24時間で歯石にかわりはじめるためです(VCA動物病院「犬の歯の痛み」、VCA動物病院「歯みがきトレーニング」)。慣らし方は、次のように少しずつ進めます(VCA動物病院「歯みがきトレーニング」)。

  1. 安定した場所で、じっとしていられたらほめる小型犬は、タオルを敷いた低い台の上など。数秒から始めて、毎日少しずつ長く
  2. 歯ブラシに、なめるのが好きなもの(犬用の歯みがき粉など)をつける前歯にちょんとふれて、歯ぐきをなめさせる
  3. 犬用の歯みがき粉をなめさせて、ごほうびをあげる歯ブラシを奥まで入れない
  4. 前歯を1〜2秒みがいて、ごほうび落ち着いているときだけ、くり返す。はじめは全部で30秒くらい
  5. 少しずつ、みがく時間を長くしていくみがくのは歯の外側(ほっぺた側)が中心でいい

人の歯みがき粉は使わないでください(VCA動物病院「歯みがきトレーニング」)。やわらかい犬用の歯ブラシか、指にはめるタイプのやわらかいブラシを使います(VCA動物病院「歯みがきトレーニング」)。

嫌がるときのコツ

歯ぐきからいつもより血が出る、いやなにおいがするときは、早めに動物病院に連絡してください(VCA動物病院「歯みがきトレーニング」)。

口のまわりをさわられること自体が苦手な子は、歯みがきの前に「さわられるのに慣れる練習」から始めます。さわると怒るようになった理由は、犬が触ると怒るようになったにまとめました。

よくある質問

老犬が歯みがきを嫌がるようになったのはなぜ?

歯や歯ぐきが痛いのかもしれません。犬は3歳までに多くが歯の病気のサインをもつとされています。顔をさわるのを嫌がる、かたいものを食べない、食べ物をこぼす、といったようすがあれば、動物病院で口の中を診てもらってください。

老犬でも歯みがきを始められる?

始められます。ただ、すでに歯の病気があると、歯ブラシが痛いことがあります。先に動物病院で口の中を診てもらい、痛みがなければ、においをかぐ・なめる・前歯に1〜2秒、と少しずつ慣らしていきましょう。

歯みがきは毎日しないとだめ?

動物病院の資料では、毎日がおすすめとされています。歯の汚れはおよそ24時間で歯石にかわりはじめるためです。毎日がむずかしいときは、できる回数から始めてください。

人の歯みがき粉を使ってもいい?

使わないでください。犬用の歯みがき粉を使います。

この記事の出典

海外の資料は、内容を日本語でまとめ直しています(2026-10-25確認)。