犬が病院を嫌がるとき
家での練習と、通院の日の工夫

公開日:2026-10-25/更新日:2026-10-25

書いた人:いぬねこ健康ラボ管理人(運営者情報)

先に結論
ここに書いたことは、獣医大学や動物病院、獣医学の論文にある一般的な情報です。うちの子に何が起きているかは、かかりつけの獣医師に相談してください。※イラストは架空の人物です。このサイトは獣医師の監修を受けていません。

こんなことで困っていませんか

こわがっているサイン

動物病院の資料では、病院をこわがる犬は、うれしょん(こわくてもらすおしっこ)、ハアハアする、よだれ、逃げようとする、うなる、かもうとする、などのようすを見せるとされています(VCA動物病院「犬が動物病院をこわがるのを減らす」)。こうしたようすは、わがままではなく「こわい」というサインです。しからずに、こわさを減らす工夫をしましょう。

家でできる練習

1. 体をさわられる練習

米国動物病院協会(AAHA)は、足・爪・耳など、さわられるのが苦手な場所を、ごほうびをあげながら軽くさわり、少しずつ長く持てるようにしていく練習をすすめています(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」)。アメリカンケネルクラブの記事でも、毎日のマッサージに、足・耳・口・おなか・しっぽをさわることを加えて、診察のまねをするとよいとされています(アメリカンケネルクラブ「動物病院をこわがらせないために」(認定ドッグトレーナー執筆))。

  1. 犬がリラックスしているとき(眠そうなときなど)に、背中をなでる
  2. 足先・耳・口のまわり・おなかを、1秒さわって、おやつさわるたびにおやつ(アメリカンケネルクラブ「動物病院をこわがらせないために」(認定ドッグトレーナー執筆))
  3. 慣れたら、さわる時間を少しずつのばす嫌がらずにさわらせてくれるまで(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」)
  4. 「立って待つ」を練習する立っていると診察しやすい(アメリカンケネルクラブ「動物病院をこわがらせないために」(認定ドッグトレーナー執筆))

口をさわられるのが苦手な子は、歯みがきの慣らし方、足が苦手な子は爪切りの慣らし方も同じ考え方です。急にさわると怒るようになったときは、痛みのこともあるので触ると怒るようになったを見てください。

2. 車に慣れる

車が苦手な子は、短いドライブで楽しい場所へ行き、車の中でおやつをあげ、少しずつ時間をのばします(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」)。車に乗る=病院、とならないように、病院以外の楽しい場所にも出かけましょう(アメリカンケネルクラブ「動物病院をこわがらせないために」(認定ドッグトレーナー執筆))。

3. 「何もされない通院」

診察も注射もせずに病院に立ち寄って、スタッフにあいさつして、おいしいおやつをもらうだけの「ハッピービジット」がすすめられています。こわい記憶を、いい記憶に置きかえていくためです(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」、アメリカンケネルクラブ「動物病院をこわがらせないために」(認定ドッグトレーナー執筆))。行く前に、病院に電話で聞いてみましょう。

通院の日にできること

こわがりが強い子は、薬も相談できる

AAHAは、通院の前に飲ませて、こわがりや興奮をおさえる不安をやわらげる薬があること、薬以外にも、落ち着くためのサプリ、体を包む服、目かくし、フェロモン、音楽などの方法があることを紹介しています(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」)。何が合うかは、かかりつけの獣医師に相談してください。

こわがらせない扱い方を大切にしている動物病院を選ぶのも1つの方法です(米国動物病院協会(AAHA)「ストレスの少ない通院のために」)。

治療で通院が続く子へ

心臓病や腎臓病などで通院が続く子は、病院に行くたびにこわい思いをすると、どんどん苦手になります。家での練習と、ハッピービジットを続けて、「病院は、おやつがもらえるいい場所」にしていきましょう。家で呼吸数や体重を記録しておくと、診察の時間を短くしやすくなります(呼吸数カウンター)。

よくある質問

犬が病院を嫌がる理由は?

前に痛い・こわい思いをした、知らないにおいや音、押さえられること、などが理由になります。ふるえる、ハアハアする、うなるのは「こわい」のサインなので、しからずにこわさを減らす工夫をしましょう。

病院嫌いを直すには?

家で体をさわられる練習をおやつといっしょに少しずつ進める、何もされずにおやつをもらうだけの通院をする、車を病院以外の楽しい場所にも使う、などがすすめられています。

病院でこわがる犬に薬は使える?

通院の前に飲ませる、不安をやわらげる薬があります。サプリやフェロモンなどの方法もあるので、かかりつけの獣医師に相談してください。

この記事の出典

海外の資料は、内容を日本語でまとめ直しています(2026-10-25確認)。