猫の呼吸数の正常値は?
寝ている時の目安と数え方
- 健康な猫の眠っているときの呼吸数は、ほとんどが1分30回より少ない(研究では真ん中の値で21回くらい)
- 平均で30回をこえる、または30回をこえることがくり返しあるなら、獣医さんに相談
- ゴロゴロのどを鳴らしているときは数えない(速くなる)
- 口を開けて息をしている、苦しそうなら、すぐ動物病院へ
猫の呼吸数の正常値
健康な大人の猫と、症状の出ていない心臓病の猫の飼い主に、家で眠っているときの呼吸数を1分間ずつ8〜10回数えてもらった研究があります。猫ごとの平均を並べた真ん中の値はだいたい1分21回で、ほとんどの猫は平均が30回より少なかったそうです(ただし、健康な猫でも平均が30回以上の子が少しいました)。研究した人たちは、平均が30回をこえる、または30回をこえることがくり返しあれば、くわしく調べたほうがいいとしています(Ljungvall ほか(2014)猫の睡眠時呼吸数の研究)。
動物病院の資料でも、眠っているときや静かに休んでいるときの呼吸数は、犬も猫も1分15〜30回くらいが目安で、30回をこえる日が続くのはふつうではないとされています(VCA動物病院「家での呼吸数チェック」)。
40回、60回あったら?
眠っているときに40回や60回あるなら、目安の30回を大きくこえています。何回か数え直して、それでも高ければ、できるだけ早く動物病院に連絡してください。呼吸が速いうえに苦しそうなようすがあれば、急ぎのことがあります。夜なら夜間救急へ(VCA動物病院「家での呼吸数チェック」)。
ただし、起きているとき、遊んだあと、暑いとき、こわがっているとき、ゴロゴロ鳴いているときは、ふだんより速くなります(VCA動物病院「家での呼吸数チェック」、タフツ大学 HeartSmart)。そのときの数で心配しすぎず、眠ったときにもう一度数えてみてください。
元気なのに呼吸が速くて迷うときは、猫の呼吸が早いけど元気なのは大丈夫?にまとめています。
猫の呼吸数の数え方
- ぐっすり眠っているときを選ぶ(ゴロゴロ鳴いていないとき)
- 胸かお腹が、1回ふくらんでしぼんだら「1回」
- 30秒数えて、2倍にする(=1分あたりの回数)
- はじめの1週間くらいは毎日数えて、その子の「ふだん」を知っておく
猫は動きが小さくて数えにくいので、わき腹からお腹にかけての毛の動きを見ると、数えやすいことがあります。起こしてしまわないように、少しはなれた明るい場所から見てください。
呼吸数カウンターなら、タップするだけで1分あたりの回数を計算して、記録をグラフにできます。
口を開けて息をしていたら
息が苦しい猫は、口を開けてハアハアしたり、せきをしたりすることがあります(コーネル大学 猫の健康センター)。口を開けて息をしている、舌や歯ぐきが青っぽいときは、数えるより先にすぐ動物病院へ連絡してください。息が苦しい猫は、ストレスでさらに悪くなりやすいとされています(Langford Vets「Triage of the dyspnoeic cat」)。なるべくさわらず、静かに運びましょう。くわしくはすぐ病院に行く呼吸のサインにまとめています。
呼吸数を数えたほうがいい猫
心臓の病気と言われている猫や、心臓の薬・利尿薬を飲んでいる猫は、獣医さんから家で数えるように言われることがあります。始めるかどうか、何回で連絡するかは、獣医さんと決めてください(VCA動物病院「家での呼吸数チェック」)。
獣医さんから「家で酸素室を」と言われたら
呼吸の病気や心臓病で、家で酸素室を借りることもあります。借りる期間で総額がかなり変わるので、先に10社の料金・届く日・解約のルールをくらべておくと安心です。
出典
- Ljungvall ほか(2014)猫の睡眠時呼吸数の研究
- VCA動物病院「家での呼吸数チェック」
- タフツ大学 HeartSmart「家での心臓病のモニタリング」
- コーネル大学 猫の健康センター
- Langford Vets「Triage of the dyspnoeic cat」
よくある質問
猫の呼吸数は1分間に何回が正常?
眠っているときで、健康な猫はほとんどが30回より少なく、研究では真ん中の値で21回くらいでした。
猫がゴロゴロ言っているときの呼吸数は?
のどを鳴らしているときは呼吸が速くなるので、その時は数えず、眠ったときに数えてください。
猫が口を開けて息をしているのは大丈夫?
息が苦しいサインのことがあるので、すぐ動物病院に連絡してください。